デール・カーネギーの「人を動かす」はとりあえず読むべき

2021年に入って一発目の記事はデール・カーネギーの「人を動かす」です。いつも通りAudibleで聞きました。 この本は1936年発売で作者のデール・カーネギーは作家、セールス・スピーチなどの対人スキルの研究者だったそうです。 自分の目的のためにどうやって相手に気持ちよく動いてもらうかについてさまざまな偉人の話を交えながら30原則にまとめてあります。 読む目的 人の動かし方を学んで、人間関係を良好にする方法を学ぶ 学び 自己重要感を満たしてあげることが大切 人を動かすためにもっとも大切なことは相手に自己重要感を与えること。自己重要感は自分の存在がこの世界で特別で重要だと思いたい感情のことで承認欲求とほぼ同じ。 人は誰しもこの自己重要感を生まれながらに持っていて、自己重要感を満たすととても幸せな気持ちになる。自己重要感を与えるもっともかんたんな方法は褒めること。 議論をしない、否定をしない 議論は相手の意見と自分の意見が違った時に起きるが、自分の正当性を相手にぶつけて議論に勝ってもいいことはない。相手は自分が非難されて攻撃されたと感じてしまう。 そうすると自分を守るために自己正当化をしたり、議論の相手を敵だと認識して人を動かすどころではなくなる。相手に気持ちよく動いてもらうのに議論や否定などの攻撃はアンチパターン。 相手に心から関心を寄せる 人を動かすためには相手を褒める・励ます・話を聞く・相手に思いつかせるなどのさまざまな手法があるが、これらは相手に心から関心を寄せていないと逆効果になる。 てきとーに褒められらたり、励まされてもばかにされたように感じるだけ。本当に相手の立場になったつもりで考えることが大切。 行動すること 相手が間違っていると思っても相手の立場に立って尊重する 間違っていることを否定されたらどういう気持ちになるか考えて行動する。もしどうしても指摘したいときはまずは相手のことを褒めたりしてから「〇〇したらどうか?もっとよくなるかも」と提案をする。 自分の目的別に行動を考えて実行する 自分の目的が短期的に人を動かして成果を出したい場合は相手を褒めることを重視して行動をする。 自分の目的が長期的に家族のような関係を築きたい場合は褒めないようにする。アドラー心理学にもあるように褒めることは承認欲求の奴隷に相手をしてしまうことに繋がるため。 感想 この本は当たり前がいくつも書かれているが、それを実践することは難しいからこそベストセラーになっていると思った。 人を動かすvs嫌われる勇気の構図が頭に浮かんできて褒めるについてとても考えさせられた。これらの本を読むと矛盾しているように思うがそもそもの目的が違っていてビジネス向けのカーネギー、家族向けのアドラーって感じだと思う。

January 9, 2021 · 1 min · 24 words · Yu

「パン屋ではおにぎりを売れ」で考える技術を身に付けよう

今回は「パン屋ではおにぎりを売れ」をAudibleで聞きました。この本は今年の6月発売なのにすぐにAudibleに対応されていてAmazonさんさすがです。 この本の著者は編集者の柿内尚文さんでさまざまなベストセラーを世に送り出していて、企画した本の累計発行部数が1000万部を超えているそうです。 漫画ではなくビジネス書でこれだけ売り出すのは相当すごいみたいですね。 めちゃくちゃ結果を出している柿内さんはセンスがあったからとつい思ってしまいますが、 ご本人は自分のことを平凡だと言っていて考える技術を身に付けて実践してきたから今があると言っているそうです。 この本は柿内さんが実践している考える技術について詳しく解説されています。 読む目的 考える技術を学んで自分の人生に活かす 学び 素晴らしいアイデアを生むための3つのルール ゴールを決める インプットして現状を整理する 考える技術を使う 「考える」の基本は「広げる」と「深める」 「広げる」ことで可能性を考えて、新しいものを生み出すことができる。 「深める」ことで本質的な価値に気付ける。 ずらす法 今存在しているものを位置をずらすことで新しい価値を生む考え方。 柿内さんが若手ビジネスパーソン向けに作成した「「のび太」という生き方」が40代女性に売れていて小中学生からファンレターがよく届いてたことから、 児童向けの本としてアピールすることで40万部のベストセラーにした。ずらすことで新しい価値が生まれる。 かけあわせ法 さまざまなことやものをかけあわせることで思考を広げて新しいものを生む考え方。 ヒットの2大要素は「新しさ」と「共感」。「出会ったことがない言葉と言葉」をかけあわせて思いもよらないアイデアを生むきっかけになる。 360度分解法 360度全方位から分解して魅力や価値があるところを無理やりにでも見つける考え方。 たとえば、出版業界では不況だが本をもっと買ってもらうためにはどうするかを考える際に「本と健康」というテーマを作ってみる。 このテーマで本を買ってもらうために健康長寿の人に読書の習慣をもつ人が多い、読書は脳を若返らせる、短い読書でもストレスが大幅に減る、といったデータがあまり知られていないことを活用して 本の価値を伝えることができるのではと考える。 行動すること シコ練 考える練習を習慣化する。ロジカル思考で考えを深めたり、他でも使えないか考えを広げたり、本書で紹介された考える技術を元に考えて意識せずともできるようにする。 思考ノートで貯金 シコ練や日頃考えた内容をメモすることで思考を貯金する。いつかどこかで活きることがあるかもしれない。 感想 ロジカル思考やアイデアを生む時の考え方を言語化して誰でも体現ができるようにしていてとても分かりやすかった。 「仕事は楽しいかね?」で「新しいアイデアは新しい場所に置かれた古いアイデア」という言葉があったが、かけあわせ法がまさにこれだなと思った。 とても読みやすい本なので、ロジカル思考とかが苦手だったり知らない人に対してオススメしたいと思った。

November 18, 2020 · 1 min · 37 words · Yu

「幸せになる勇気」でアドラー心理学の実践方法がわかる

今回は以前に紹介した「嫌われる勇気」の続編である「幸せになる勇気」をAudibleで聞きました。 アドラー心理学は今までの生き方とはガラッと変わるような考え方をしていて前作を読んだ時にはとても感銘を受けましたが、結局生活の中にどうやって落とし込めばいいんだろう?みたいな感じに僕自身なっていました。 本作ではアドラー心理学の実践方法にふれていて前作を読んだ人は必ず読んだ方がいいなと思いました。 読む目的 アドラー心理学の実践方法を学ぶ 学び 叱っても、褒めてもいけない。 叱ることは相手を尊敬せずに従わせる行為であり、コストの低い暴力的なコミュニュケーションである。 また、褒めることは相手の承認欲求を満たす行為であり、所属する共同体の中で競争を産んでしまう。 競争が生まれると勝ち負けが生まれて誰もが敵になってしまう。 教育する際に「問題行動の5段階」は知っておいた方がいい。 第一段階:称賛の欲求 褒めてもらうことで共同体の中で特権的な地位を得ようとする。 第二段階:注目喚起 とにかく目立つことで特別な存在になろうとする。 第三段階:権力争い 戦いに勝利することで、自らの力を誇示して特権的な地位を得ようとする。 第四段階:復讐 愛が得られないとわかったので、他者と憎しみでつながろうとする。 第五段階:無能の証明 これ以上の絶望を経験したくないので、あらゆる課題から逃げようとする。 尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである。 この言葉はエーリッヒ・フロムの言葉で普通に世間で認知されている尊敬とかかなり違っている。 一般的な尊敬は経営者や上司や芸能人などに憧れを抱くような感情だと思うが、エーリッヒ・フロムはこう言っている。 「それは尊敬ではなく、恐怖であり、従属であり、信仰です。相手のことをなにも見ておらず、権力や権威に怯え、虚像を崇めているだけの姿です。」 自立とは自己中心性からの脱却である。 自立はただ親元を離れて自分の力で生活をすることとかではなく、愛のタスクに向き合って人生の主語を「わたし」から「わたしたち」に変えること。 利己的にわたしの幸せを求めるのではなく、利他的にあなたの幸せを願うのではなく、不可分なるわたしたちの幸せを築き上げることが愛である。 わたしたちの幸せを得るための課題こそが共同体感覚にも繋がる。 行動すること 叱ることも褒めることもせずに相手を尊敬する。 叱ることは悪影響でしかないので絶対にしない。 褒めない対応は難しい場面があるが基本的に相手を尊敬して成果を出した場合もその相手が頑張ったから今があることを伝える。 相手を信頼する。 人の悩みは人間関係であり、人の幸せも人間関係から得ることができる。 交友関係を築くためにも相手がどういう人間なのかよく考え、その上で相手を損得なしに信頼する。 だが何度も裏切ったりする相手の場合は無理に信頼をする必要はない。 感想 本作もめちゃくちゃおもしろかった。アドラー心理学は理解するのが難しいが確かにって思うことがたくさんある。 他者とは分かり合えないとか一見すると冷たい考え方に思えるが、現実的に考えてどうやったら幸せに生きることができるのかに踏みこんでいて興味深い。 愛のタスクの話で運命に支配されてはいけない、自らの勇気を持って運命の手綱を握るみたいな話もおもしろかった。 よく僕たちは「運命の人」とか言うがそれは普段出会う人などが「運命の人」ではなかったと無理やり納得させているだけで、 この人とどんな困難に襲われても共に歩む勇気を持てていない。 将来のことは誰もわからないからこそ楽になるため、運命の下僕になるのではなく、運命といえるだけの関係を築き上げることが大切。 幸福な運命を作れるのかは自分次第。運命に中指を立てろ!

October 29, 2020 · 1 min · 45 words · Yu

「1兆ドルコーチ」でコーチングの重要性がわかる

今回は「1兆ドルコーチ」についてのレビュー記事です。皆さんはビル・キャンベルをご存知でしょうか?僕はこの本を読むまでこの人を知りませんでした。ビル・キャンベルはシリコンバレーの伝税のコーチでスティーブ・ジョブズと共に倒産寸前のアップルを再建したり、グーグルのエリック・シュミットやラリー・ペイジと共にGoogleを巨大企業に導いたり、他にも数々の企業に貢献をした人らしいです。ビルはあまり表に出たがらなかったらしいのであまり知られていないそうです。 読む目的 なぜレジェンドと言われているかを知ることができる。 コーチングの重要性を理解できる。 仕事でマネージャーをしている人は良好なチームを築くための助けになる。 学び 「人がすべて」ビルはどんな会社の成功でも支えているのは人だと考えていて、人が実力を発揮できるように手を貸すことが大切だと教えてくれている。その環境を作るためにも支援、敬意、信頼を持って行動するべき。 強いチームを作るためには信頼と愛が必要。会社において信頼・愛は想像しにくいが、相手を思いやって行動してチームメンバーがありのままの自分を出せる環境を作ることで大きな成功を掴めるチームになる。心理的安全性が担保される状況になるとリスクがあっても大胆な行動ができるようになる。 コーチングによって「なぜ」を追求して自分を深く知り、勇気を出させ挑戦を促せる。コーチングはされる側が自分について内省し、自分がなぜその行動をするのかが明確になる。それを繰り返すことで自分がやりたいことを見つけて本心で取り組める。コーチングはする側の能力だけではなく、される側の素質も大切で正直で謙虚さがないとコーチングを受け入れることができない。 ぶれずに自分の信念を貫くことが大切。ビルは常に「人がすべて」や信頼や愛が大切だという考えを持っていて、そこがぶれずに誰に対してもつらい状況でも貫いていた。そのような人だからこそ信頼され数々の貢献をすることができた。 行動すること エレベータートークをする。職場で同僚と信頼関係を築くために、エレベーターなどで人と会ったら自分から話しかける。信頼関係を気付くためには相手に興味をもち相手を知ることが大切。 フリーフォームで話を聞く。相手に全神経を集中させて相手が言いそうなことを先回りして考えず、質問を通して問題の核心をつく。自分がコーチングをするときに相手が抱えている問題を相手自身に気づいてもらうことで問題をしっかりと認識して自らの行動で改善できるようになる。 自分をオープンにする。信頼関係を築くためにありのままの自分を相手に伝えて仕事、プライベート共に相互理解ができるようにする。 人を助ける。時間や人脈などを使って人のために惜しみなく使う。 感想 ビルが言っていることは信頼しようとか思いやりを持とうなど当たり前のことが多いがこの当たり前のことをぶれずに継続することが大切だし、とても難しい。 信頼関係を築くために雑談が大切で、「雑談の一流、二流、三流」の本にもあったが雑談力は良い関係を作るためには必須の力だと改めて思った。 1人の力はたいしたことがないけど、人と人の繋ががで大きな力になると思った。自分も何かしらのコミュニティに参加して繋がりを増やしたいなと思った。 ビルは聖人みたいな人格者かなと思ったら、言葉使いは汚いし飲みの席で盛り上げるムードメーカーだったり信頼できない人には関係を築かないかったり人間味溢れる人でそこも魅力なのかなと思った。

September 16, 2020 · 1 min · 20 words · Yu

「論語と算盤」は現代語訳で読んだ方がいい

今回はAudibleで「論語と算盤」を聞きました。この本は「日本近代化の父」と呼ばれる渋沢栄一が執筆した本です。 渋沢栄一は幕末の頃に尊王攘夷派の武士でしたが、一橋慶喜(後の徳川慶喜)に仕えていたことから幕臣となり、明治維新後は大蔵省、実業家になりました。みずほ銀行、JR東日本、帝国ホテル、東京海上日動、東京ガス、王子製紙などの会社設立に関わり約500社の設立に携わったそうです。(そりゃ日本近代化の父とか呼ばれますよね。) 現代語訳で読んだ方がいい理由 この本は渋沢栄一が1916年に書いたそうで100年前の書籍です。100年も前だと今は使っていない言い回しが多かったりして理解するのが難しいです。また、論語に関する知識もそんなにないので、余計難しかったです。それに加えて、Audibleで聞いていたので「今言っていた言葉どういう漢字使うんだよ。。」とか考えてしまい、さらに難しかったです。これから読もうと考えている人は現代語訳版を購入して渋沢栄一が伝えたいことをしっかり理解できるようにするのがいいと思います! 読む目的 渋沢栄一のように人から尊敬されて、仕事も人生も充実させるために必要なことを知る。 学び 道徳を伴わない商売は不幸になる。 自分のためだけではなく、誰かのために貢献をすることで、自分の利益にもなるし社会の利益にもなる。 人を理解するには「視・観・察」が大切。「視る」ことでその人の行動を知り、「観る」ことでその行動の動機を知り、「察る」ことでその人が何に満足しているのかを知る。そうすることでその人が自分の欲を満たしたいだけなのか、それともその人が言っている動機が本当なのかがわかる。 「智・情・意」が調和しているといい。「知」(知恵)だけあっても自分の利益のみを求めてしまうし、「情」(情愛)だけあっても感情に流されてしまうし、「意」(意志)だけあってもただの頑固者になってしまう。 行動すること 誰かに貢献することを意識して日々行動する。 人と接する時は「視・観・察」を意識してその人の本質を知る。

August 5, 2020 · 1 min · 14 words · Yu